熊野本宮大社 例大祭

「八咫」とは、大きさをあらわす古い言葉

熊野本宮大社を調べていると、必ず出てくるのが「八咫烏(やたがらす)」。その「八咫(やた)」とは、古い長さの単位「咫(あた)」に由来する言葉です。咫は、親指と中指を広げた幅のことで、八咫は「手のひら八つ分」ほどの意味から転じて「とても大きい」ことをあらわすとされています。つまり八咫烏は「大きな烏」。神武天皇を大和へ導いたという伝承の、道案内の烏です。

熊野本宮大社の御朱印帳を考えるとき、この「大きな導き」という意味を少し頭に置いておくと、一冊の見え方が変わってきます。

熊野本宮大社 御朱印帳を「旅のしおり」と考える

御朱印帳は、集めるための帳面というより、歩いた道の記録です。熊野本宮大社は、熊野古道・中辺路を歩いてきた人が最後にたどり着く聖地。八咫烏が道を示してくれた先にある場所と考えれば、最初の一冊をここで迎えるのも気持ちの良い選択です。

※授与の有無やデザイン、納める金額、受付時間は変わることがあります。訪れる前に、公式の案内で確認してください。

迎え方は3通りあります

八咫烏を探しながら、頁をめくる準備を

熊野では、八咫烏は社殿の周りやお守り、ポストなど、あちこちで目にします。本宮に着いたら、まずは参拝。御朱印はそのあとにいただくのが基本の流れです。

御朱印帳を使う日は、次の点を整えておくと気持ちが落ち着きます。

熊野古道を歩く日は荷物が揺れるので、御朱印帳はビニール袋に入れて、ザックの背中側に収めておくと安心です。

一冊の「並べ方」を、道の順に決める

熊野三山を巡るなら、本宮・速玉・那智の順に頁を分けておくのもおすすめです。「大きな導きの烏に連れられて、ここまで来た」という流れで並べると、あとで見返したときに旅の道筋がよみがえります。日付や歩いた区間を、小さなメモとして帳面の外に添えておくのも、ささやかな楽しみです。

まとめ|「八咫」を知ると、一冊が道標になる

八咫とは、大きいことをあらわす古い言葉。そして熊野本宮大社の御朱印帳は、その大きな導きに従って歩いた道を静かに綴る一冊です。準備は軽く、心づもりは丁寧に。熊野の旅の思い出を、頁の上に残してみてください。


画像: 熊野本宮大社 例大祭((公社)和歌山県観光連盟 より引用)