熊野本宮大社 八咫烏神事

熊野本宮大社の八咫烏ポストは「宛先」から決めると楽しい

熊野本宮大社を訪れる人の間で、ちょっとした話題になっているのが八咫烏ポストです。八咫烏は熊野の神様の使いとして、道案内の象徴とされてきた三本足の鳥。その名のついたポストから出す手紙は、どこか「導きに預ける」ような気持ちになります。

ただ、現地でハガキを前にして「誰に、何を書こう」と固まってしまう人も少なくありません。そこでこの記事では、ポストの場所や仕組みより一歩手前の、宛先の決め方に絞ってご紹介します。

宛先は3つのパターンから選ぶ

①未来の自分に出す

熊野は「甦り」の地ともいわれ、旅の区切りに気持ちを立て直しに来る方が多い場所です。そのため、いちばんしっくりくるのが自分宛ての一枚です。

長文にする必要はありません。数行でも、後日ポストに届いたときに旅の空気がよみがえります。

②大切な人に出す

お礼を伝えたい人、最近会えていない友人、遠くの家族など、日頃は照れて言えない言葉を乗せるのにぴったりです。

スマホのメッセージと違い、手書きの文字と旅先の消印は、それだけで特別な意味を持ちます。なお、消印の扱いや集荷の時間などは変わることがあるため、現地の表示や郵便局の案内で確認しておくと安心です。

③家族や同行者に出す

子連れや親子旅、夫婦旅なら、一緒に来た相手に自宅宛てで出す方法もあります。帰宅後に「あのとき書いたね」と話せるのが魅力で、子どもに絵を描いてもらうのも楽しいですよ。

当日あわてないための準備

現地で慌てないために、次の3点を旅の前に決めておくと気持ちに余裕が生まれます。

1. 宛先の住所をメモしておく:手帳やスマホのメモにまとめておくと、記憶頼みで困りません。
2. 筆記具を持っていく:滲みにくいペンがあると、屋外でも書きやすいです。
3. ハガキや切手の用意を考える:現地で入手できるかどうかは時期や状況で変わるので、不安なら事前に自分で用意しておくのが無難です。

参拝との順番は「手を合わせてから」がおすすめ

個人的には、手紙は参拝をすませてから書くのがおすすめです。参道を歩き、社殿に手を合わせたあとのほうが、言葉がすっと出てきます。逆に先に書くと、気持ちが定まらないまま書くことになりがちです。

境内は参拝の場所ですので、書くときは通行の妨げにならない場所を選びましょう。ポストの前で写真を撮るときも、順番を待つ人がいたら譲り合いを。地元の人間としても、気持ちよく使われている光景はうれしいものです。

まとめ

熊野本宮大社の八咫烏ポストは、投函の行為そのものよりも、「誰に何を出すか」を考える時間に価値があります。宛先を決めておけば、当日は迷わず、旅の気持ちをそのまま一枚に込められます。熊野古道を歩いた余韻とともに、ぜひ自分だけの一通を出してみてください。


画像: 熊野本宮大社 八咫烏神事((公社)和歌山県観光連盟 より引用)