護摩壇山

熊野の冬に「白い山」がある

南紀というと温暖な海のイメージが強いですが、少し内陸へ入ると景色は変わります。田辺市龍神村にそびえる護摩壇山は、紀伊山地の尾根にある和歌山県でも屈指の高所です。冷え込んだ朝には、木々が白く縁取られる霧氷や、うっすらと雪をまとった雪景色に出会えることがあります。

海辺の熊野とは別世界の静けさが、冬ドライブの魅力です。

霧氷とは?どんな朝に出会いやすい?

霧氷は、空気中の細かな水滴が枝や葉に凍りついてできる現象です。一般に、次のような条件が重なると見られやすいといわれます。

日が高くなると溶けて落ちてしまうことも多いので、狙うなら朝の早い時間帯がおすすめです。ただし自然相手なので、必ず見られるとは限りません。出会えたらラッキー、くらいの気持ちで出かけましょう。

冬ドライブのルートの考え方

尾根をつなぐ山岳ドライブ

護摩壇山周辺は、高野山方面と龍神方面をつなぐ尾根沿いの道が通っています。見晴らしのよい場所では、山々が幾重にも連なる景色が広がります。冬は葉の落ちた木々のおかげで遠くまで見通しがよく、空気も澄んでいます。

立ち寄りの組み立て

温泉の楽しみ方は、既存の[龍神温泉の日帰りガイド]とあわせて考えると組み立てやすくなります。

安全第一!冬の山道で守りたいこと

市街地が晴れていても、標高の高い場所では路面凍結や積雪が起こり得ます。

1. 出発前に道路の通行情報を確認する(冬期は規制がかかることがあります)
2. 冬用タイヤやチェーンを備える
3. ガソリンは早めに満タンにしておく
4. 山中は携帯電話がつながりにくい場所もあるため、地図は事前に保存しておく
5. 日没が早いので、明るいうちに下山する

日陰のカーブは特に凍りやすいため、スピードを落として車間距離を多めにとってください。「少しでも不安なら引き返す」が、地元の鉄則です。

服装と持ち物のヒント

山の上は、麓よりもぐっと気温が低くなります。重ね着を基本に、手袋・帽子・防寒の靴を用意しましょう。撮影に夢中になると意外に体が冷えるため、温かい飲み物があると安心です。車を停めて外に出る場面では、足元の滑りにくい靴が頼りになります。

まとめ

田辺市龍神村・護摩壇山の霧氷と雪景色は、熊野の冬のもうひとつの顔です。朝の澄んだ空気の中を走り、凍てつく森を眺めたあとは、山あいの温泉でほっと一息。装備と余裕のある計画を整えて、静かな白い山へ出かけてみてください。


画像: 護摩壇山((公社)和歌山県観光連盟 より引用)