川湯温泉(熊野本宮温泉郷)

龍神温泉は「日帰りで行ける秘湯」

和歌山県田辺市の山あい、日高川の上流に湧く龍神温泉。群馬の川中温泉、島根の湯の川温泉とともに「日本三美人の湯」のひとつとして知られています。熊野古道・中辺路の山並みの北側に位置し、熊野三山とはまた違う、静かな川と森の時間が流れる場所です。

宿泊して湯に浸かるのが理想ですが、白浜や田辺に泊まる日、あるいは熊野古道を歩く旅の合間でも、龍神温泉の日帰りなら無理なく組み込めます。

日帰りの基本の流れ

午前:海から山へ、気持ちを切り替える

田辺・白浜方面からは、車で山道をのぼっていくのが一般的です。所要時間は天候や道路状況で変わるため、余裕をもって午前のうちに出発するのがおすすめ。車窓が海辺の景色から、深い谷と杉林へと変わっていく移り変わりも、この旅の楽しみのひとつです。

昼:到着したら、まず川沿いをひと歩き

温泉街はコンパクトで、日高川のせせらぎを聞きながら歩けます。入浴の前に少し散策して体を山の空気に慣らしておくと、湯に入ったときの心地よさがぐっと増します。昼食は温泉街周辺や道中の食事処で、山あいらしい素朴な味を探してみてください。

午後:日帰り入浴でゆっくり

とろりとやわらかな湯ざわりと評される温泉で、旅の疲れをほどきます。日帰り入浴ができる施設の受付時間・休業日・料金は時期によって変わることがあるので、出発前に公式サイトや電話で最新情報を確認しておくと安心です。

公共交通で行くときの考え方

鉄道の駅から路線バスを乗り継ぐ形になりますが、山間部は便数が限られます。行きと帰りの時刻を先に押さえ、「帰りのバスに間に合うよう逆算して入浴時間を決める」のが失敗しないコツです。時間に余裕を持たせたい人は、タクシーや車での移動も選択肢に入れましょう。

山道を走る前の心得

持ち物のヒント

入浴用のタオルや着替えに加え、湯上がり用の飲み物、肌が乾きやすい人は保湿ケアもあると便利です。川沿いを歩くなら歩きやすい靴、季節によっては羽織りもの。山あいは海辺より体感温度が低いことが多いので、一枚足せる服装が安心です。

こんな旅に向いています

龍神温泉は、慌ただしく回る場所ではありません。川の音と湯の温もりに身を預けて、熊野の「山の顔」を感じる日帰り旅に出かけてみてください。


画像: 川湯温泉(熊野本宮温泉郷)((公社)和歌山県観光連盟 より引用)