湯の峰温泉湯筒 上流側より見るImg987

湯の峰温泉の「湯筒」ってどんな場所?

和歌山県田辺市本宮町、熊野本宮大社から山あいへ進んだところにある[湯の峰温泉](/articles/yunomine-onsen-higaeri-machiaruki-yutsutsu-toko-ji)。温泉街の中心を流れる湯の峰川のほとりに、もくもくと白い湯気が立ちのぼる一角があります。ここが源泉のひとつ、湯筒(ゆづつ)です。

足を踏み入れると、ほのかな硫黄の香りが漂い、温泉地に来たなという実感が湧いてきます。湯筒は、湯の峰温泉の「顔」といえる存在です。

湯筒で楽しむ、温泉たまごづくり

湯筒の一番の楽しみは、源泉の熱を利用した温泉たまごや野菜のゆで体験です。温泉街では、ネットに入れた卵などを用意している場所があり、自分の手で湯に浸けて待つ時間そのものが旅の思い出になります。

ここがポイント

湯上がりならぬ「湯上げ」のたまごは、殻をむくとつるんとした口あたり。地元の人にとっても、昔から身近な温泉の恵みです。

湯の峰温泉街をそぞろ歩き

湯筒を楽しんだら、温泉街を歩いてみましょう。コンパクトな街並みなので、散策にちょうどいい距離感です。

世界遺産の湯「つぼ湯」

湯筒の近くには、熊野の信仰と深くかかわるつぼ湯があります。小さな岩造りの湯船で知られ、熊野詣の湯垢離(ゆごり)の場として親しまれてきました。入浴を希望する場合は、利用方法を事前に確認してから出かけると安心です。

薬師如来を祀る東光寺

温泉街には東光寺もあり、湯治の歴史を感じられます。説経節で知られる小栗判官の蘇生伝説も、この湯の峰と結びついて語り継がれています。

熊野古道とあわせて訪ねたい

湯の峰温泉は、熊野古道・中辺路を歩く旅人が疲れを癒やす湯としても知られてきました。古道歩きのあとに足を休め、湯筒の湯気を眺め、温泉街でゆっくり過ごす。そんな流れは、熊野ならではの贅沢です。

訪れる前のワンポイント

山あいの温泉地なので、季節や天候によって体感温度が変わります。歩きやすい靴と、湯気の中でも動きやすい服装がおすすめです。営業時間や体験の方法、料金などは時期によって変わることがあるため、お出かけ前に観光協会など公式の情報を確認してください。

湯の峰温泉の湯筒は、熊野の温泉文化を気軽に体感できるスポットです。熊野本宮大社の参拝とあわせて、ぜひ立ち寄ってみてください。


画像: 湯の峰温泉湯筒 上流側より見るImg987 / 撮影: Akiyoshi's Room / CC BY-SA 3.0(Wikimedia Commons より引用)