南紀勝浦温泉 忘帰洞

熊野の社や土産物で出会う、足が3本の黒い鳥。「ヤタガラスはなぜ3本足なの?」と気になった方も多いはずです。この記事では由来の考え方をやさしく整理し、その「三」にちなんで、歩いたあとの足をいたわる熊野 温泉おすすめの選び方もまとめます。

ヤタガラスはなぜ3本足?有力とされる3つの見方

ヤタガラス(八咫烏)は、神武天皇が熊野から大和へ向かう道のりで、道案内をしたと伝わる鳥です。3本足の理由は一つに定まっておらず、次のような説が語られています。

①中国の「三足烏」にならったという説

古代中国には、太陽の中に三本足の烏が棲むという伝承があります。太陽を象徴する鳥のイメージが日本に伝わり、導きの鳥の姿と重なったと考えられています。

②「天・地・人」を表すという説

三本の足を、天・地・人の調和にたとえる解釈です。神さま、自然、人が支え合う熊野の信仰世界とも響き合う見方として、よく紹介されます。

③熊野三山になぞらえる説

本宮・速玉・那智の三つの聖地を、三本の足に重ねて親しむ見方もあります。こちらは由来というより、旅人が楽しむ受け止め方として知られています。

どの説も「これが正解」と言い切れないのが、伝承の面白いところです。

「三本足」にならう、熊野温泉の選び方

三本の足でしっかり立つように、熊野の温泉も「三つのタイプ」で考えると選びやすくなります。古道や社寺めぐりで疲れた足を休める場所として、ぜひ参考にしてください。

一本目:湯治場の風情を味わう「湯の峰温泉」

古くから湯治場として親しまれてきた山あいの温泉です。参詣の前後に心身を整えてきた歴史を思うと、湯に浸かる時間そのものが熊野詣の一部に感じられます。静かな時間を過ごしたい方におすすめです。

二本目:川辺の開放感「川湯温泉」

大塔川のほとりに広がる温泉地です。川の音を聞きながら過ごせる開放感があり、自然の中でのんびりしたい方に向いています。

三本目:海辺の湯を楽しむ「勝浦温泉」

那智の滝や大門坂とあわせて訪ねやすい、海沿いの温泉地です。山の神域から港町へ下り、海の景色の中で締めくくる流れは、熊野ならではの贅沢です。

迷ったら「歩いた場所」の近くへ

熊野 温泉おすすめの結論は、「その日に歩いた場所の近くで湯に入る」こと。本宮周辺なら湯の峰や川湯、那智周辺なら勝浦と、移動が少ないほど足への負担も軽くなります。

導きの鳥は、道を示してくれても足を休める場所までは教えてくれません。三本足の鳥に見守られながら歩き、湯で足をほどく。そんな熊野の旅を、ゆっくり楽しんでみてください。

※営業時間や入浴条件などは変わる場合があります。訪問前に各施設の最新情報をご確認ください。


画像: 南紀勝浦温泉 忘帰洞((公社)和歌山県観光連盟 より引用)