Kumano Kodo Mountains

熊野古道で迎える、特別なお正月

初詣といえば人で賑わう神社を思い浮かべる方も多いはず。けれど熊野には、古道を歩いて参拝する初詣という過ごし方があります。千年以上も人々が歩き継いできた道で新年を迎えると、冷たく澄んだ空気の中で自然と背筋が伸びるような感覚になります。[熊野古道](/articles/kumano-kodo-access-osaka-one-way-loop)の正月は、一年のはじまりを静かに整えたい人にぴったりです。

正月に歩きたい熊野古道のおすすめエリア

那智:大門坂から那智大社へ

苔むした石畳と、空へ伸びる杉の巨木。大門坂は、古道らしい雰囲気をぎゅっと味わえる人気のコースです。冬は木々の間から差し込む光がやわらかく、夏とはまた違う表情を見せてくれます。坂を上りきった先には那智大社、そして那智の滝。新年のお参りにふさわしい景色が待っています。

本宮:中辺路を歩いて熊野本宮大社へ

山あいの集落や茶畑、森の道が続く中辺路は、本宮を目指す巡礼の道として知られています。区間を絞って歩けば日帰りでも楽しめます。参拝のあとは、かつて本宮が鎮座していた大斎原の大鳥居にも足を運んでみてください。広々とした空気に、不思議と気持ちが落ち着きます。

新宮:熊野速玉大社で三山めぐりを

市街地から近い新宮は、熊野三山の参拝をつなぐ拠点にもなります。本宮・那智と合わせて「三山」を巡れば、熊野の正月参りがぐっと充実します。

冬の熊野古道を歩くための心得

歩いたあとは温泉でほっとひと息

正月の古道歩きの楽しみは、帰り道にもあります。本宮周辺の温泉や、白浜の湯で冷えた体を温めれば、旅の満足感もひとしお。地元の人間としては、慌ただしい年末年始だからこそ、熊野でゆっくり歩いて、ゆっくり湯に浸かる時間をおすすめしたいです。

今年の初詣は、熊野古道の一歩から始めてみませんか。


画像: Kumano Kodo Mountains / 撮影: VKaeru / CC BY-SA 3.0(Wikimedia Commons より引用)