KUMANOGOOUHU

熊野牛王符とは?カラスが刻まれた熊野の護符

熊野を旅していると、神社の授与所で見かける独特のお札があります。それが「熊野牛王符(くまのごおうふ)」です。紙面いっぱいに、文字のようにも模様のようにも見える図柄が刷られています。よく見ると、熊野の神様の使いとされるカラス(ヤタガラス)が組み合わさっています。

昔から魔除けや厄除けの護符として大切にされてきました。また、かつては誓いを書き記す「起請文(きしょうもん)」の用紙としても使われたと伝わります。それだけ、熊野の神様への信仰が厚かったということでしょう。

熊野牛王符のもらい方

熊野三山の授与所で授かる

基本は、熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社の熊野三山の授与所(社務所)で授かる方法です。まずは本殿でしっかり参拝をして、そのあとに授与所へ向かうのがおすすめです。

「買う」のではなく「受ける」

神社のお札やお守りは、「買う」ではなく「授かる(受ける)」と表現します。授与所で「熊野牛王符を受けたいです」と声をかければ、スタッフの方が案内してくれます。初穂料(納める金額)は時期や社で変わることもあるため、その場の表示で確認してください。

事前に確認しておきたいこと

授与の時間帯や種類、頒布の状況は変わることがあります。遠方から訪れる場合は、各神社の公式サイトや電話で最新情報を確認しておくと安心です。熊野古道を歩いて参拝する日は、時間に余裕を持った計画を立てましょう。

三山をめぐって見比べるのも楽しい

熊野牛王符は、神社ごとに雰囲気や意匠が少しずつ異なります。本宮・新宮・那智と三山を参拝して見比べると、旅の記念としても思い出深いものになります。

持ち帰ったあとの扱い方

授かった牛王符は、神棚や家の中の清らかで高い場所に納めるのが一般的です。折り曲げたり、粗末に扱ったりしないよう気をつけましょう。かつては裏面に誓いを記したとされますが、今は旅の無事や日々の安心を願うお守りとして、静かに手を合わせる方が多いようです。

まとめ

熊野牛王符は、熊野の歴史と信仰が詰まった護符です。もらい方は、熊野三山を参拝したのちに授与所で受けるのが基本です。熊野古道を歩いた記念に、ぜひ心を込めて授かってみてください。


画像: KUMANOGOOUHU / 撮影: Utudanuki / CC BY-SA 3.0(Wikimedia Commons より引用)