熊野古道

白浜町の富田坂とは|大辺路を代表する世界遺産の古道

熊野古道と聞くと、山の中を歩く中辺路を思い浮かべる方が多いかもしれません。けれど、田辺から海沿いに串本方面へ向かう「大辺路(おおへち)」も、熊野へ続く大切な参詣道のひとつです。

白浜町の富田坂(とんだざか)は、その大辺路のなかで世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に含まれる区間として知られています。観光客でにぎわう白浜の海辺からほど近い場所に、昔ながらの道が静かに残っているのが魅力です。

中辺路とは違う、大辺路ならではの空気感

大辺路は、海と山が近い土地を縫うように続く道です。巨木に囲まれて進む中辺路に比べると、人の気配が少なく、里山や林の中をひとりで歩くような感覚が味わえます。

富田坂を歩くときの楽しみ方

ハイキング前に知っておきたい準備

富田坂は「気軽な散歩」というより、古道を歩く本格的なハイキングの入口として考えておくと安心です。

服装と持ち物の目安

道の状況や通行可否は、大雨や台風のあとに変わることがあります。出発前に、白浜町や地元観光協会の最新情報を確認しておくと安心です。熊野古道では日没が早く感じられるので、時間にゆとりをもった計画をおすすめします。

歩いたあとは白浜の海と温泉で整える

白浜エリアの良さは、古道の静けさと温泉地の心地よさを同じ旅でつなげられる点です。歩いて汗をかいたあとは、温泉でゆっくり体をほぐすのが地元流の楽しみ方。夕方は海辺に出て、水平線に沈む夕日を眺めるのもいい締めくくりになります。

「午前は古道を歩き、午後は温泉と海辺でのんびり」という半日〜1日の組み立ては、熊野古道が初めての方にも取り入れやすいと思います。

熊野古道の別の顔に出会う旅へ

中辺路や熊野三山を巡る旅も素晴らしいですが、白浜町の富田坂から始まる大辺路の道は、また違う熊野の表情を見せてくれます。派手さはなくても、歩くほどに土地の記憶がじんわり染みてくる。そんな世界遺産ハイキングを、白浜の旅にひとつ加えてみてはいかがでしょうか。


画像: 熊野古道((公社)和歌山県観光連盟 より引用)