梅干し

みなべ町・南部梅林は「梅の里」の冬の主役

熊野の旅の入口にあたる和歌山県みなべ町は、梅の生産で知られるまちです。なかでも南部梅林は、斜面一面に梅の木が広がる景勝地として親しまれ、早春の和歌山を代表する花の名所になっています。

熊野古道や那智の滝が静かな冬の旅を楽しめるように、梅林もまた、人の少ない朝に歩くと空気そのものが甘く澄んで感じられます。

見頃は2月中旬が目安|年ごとのズレに注意

南部梅林の梅は、例年2月上旬ごろから咲き始め、2月中旬ごろに見頃を迎えることが多いとされます。ただし、冬の冷え込みや雨の量で開花は前後します。

出かける前のチェックポイント

満開前のつぼみがほころぶ時期は枝ぶりがよく見え、散り際は花びらが足元に舞って、それぞれ趣があります。

南高梅とは?みなべ町が誇る梅のブランド

梅林を歩くと、「南高梅」という名前をよく目にします。南高梅は、粒が大きく、皮が薄くて果肉がやわらかいことで知られる梅の品種で、梅干しの原料として全国的に人気があります。みなべ町はその代表的な産地です。

花の季節に見える白い景色は、初夏に実り、梅干しや梅酒になる梅の姿です。冬に花を見て、6月ごろの収穫期には「この花が実になるんだな」と想像できると、旅がぐっと深まります。

梅林さんぽの楽しみ方

歩きやすい靴と一枚足せる上着を

梅林は斜面の道が多く、土の道や階段もあります。履き慣れたスニーカーが安心です。早春の山あいは海沿いより冷えることもあるので、羽織れるものを一枚持っておくと快適です。

香りと写真の時間を分ける

花に近づいて香りを楽しんだあとは、少し離れて斜面全体を眺めてみてください。白やほんのり紅色の花が重なる景色は、遠目に見たときこそ圧巻です。

梅づくしの味わい

周辺では、梅干し、梅ジュース、梅を使ったお菓子などが親しまれています。お土産に選ぶときは、塩分や味つけの違いを見比べて、自分や贈る相手の好みに合うものを探すのも楽しい時間です。販売状況や内容は時期によって異なるため、現地で確認してください。

熊野旅行に組み込むなら

みなべ町は、白浜や田辺と並んで熊野方面へ向かう道中にあります。梅林を午前に歩いて、午後に白浜や田辺へ移動する半日プランなら、無理なく組み込めます。そのまま南へ進めば、熊野古道や本宮、那智へつなげることもできます。

梅の花を見たあとに古道の杉木立へ入ると、春を待つ空気の違いが感じられるはずです。

まとめ

花の香りに包まれて、熊野の旅を始めてみませんか。


画像: 梅干し((公社)和歌山県観光連盟 より引用)