熊野古道中辺路 近露王子

中辺路は田辺から熊野本宮大社へ向かう、熊野古道の中でも歩く人が多い道です。距離があるぶん、宿をどこに取るかで旅の形がほぼ決まります。熊野古道 中辺路 宿泊のおすすめを探すときは、宿の評判より先に「一泊目をどこで切るか」を決めるのが近道です。

まず決めたいのは「宿」より「切れ目」

中辺路は1日で本宮まで歩き通す道ではありません。多くの人が区間を分け、途中で泊まりながら進みます。先に歩く範囲を決め、その終点の近くで宿を探すと、無理のない計画になります。

宿が少ない区間もあるため、先に宿を押さえ、そこから逆算して歩く距離を決める人も少なくありません。どちらの順でも構いませんが、日没までに着けるかを基準に考えてください。

中辺路の4つの宿泊拠点

紀伊田辺:前夜に入って、朝から歩き出す

田辺は古道の玄関口で、駅周辺に宿や食事処がそろっています。前夜に入り、翌朝バスで古道の入口へ向かう組み立てなら、到着日の疲れを持ち込まずに済みます。食事の選択肢が多いのも利点です。ただ、バスの運行状況は時期で変わるので、乗る便は事前に確認しておきましょう。

滝尻王子の周辺:聖域の入口で一泊

古道の始まりである滝尻王子の近くに泊まれば、翌朝すぐに最初の登りへ入れます。宿の数は多くないため、早めの相談が安心です。静かな山あいの夜を味わいたい人に向きます。

近露・野中あたり:道の途中で山里に泊まる

中辺路らしさを味わいたいなら、川沿いの集落である近露や、一方杉で知られる野中まわりが候補です。宿の数は限られますが、民宿のような小さな宿が多く、地元の方との会話も旅の思い出になります。ここで泊まると、翌日に本宮方面へ向けて歩く距離がちょうどよく収まります。

本宮周辺と温泉郷:歩き終えて湯に入る

終着の熊野本宮大社の周辺には、湯の峰・川湯・渡瀬の各温泉があります。歩いた脚をお湯でほぐせるので、最終日の夜の宿としていちばん人気のあるエリアです。宿のくわしい選び方は、別の記事で紹介している湯の峰・川湯の宿選びも参考にしてください。

宿のタイプ別・向き不向き

予約前に聞いておきたいこと

歩く旅では、宿の事情に合わせて動くことが増えます。予約の際は次の点を確認しておくと、当日の焦りが減ります。

連休や紅葉の時期などは埋まりやすいので、日程が決まったら早めに動くのがおすすめです。

まとめ

中辺路の宿泊は、人気順ではなく「歩く区間の切れ目」に合わせて選ぶと失敗しにくくなります。前夜は田辺、途中は山里の宿、最後は温泉と、役割を分けて組むのが定番です。宿の具体的な条件は時期によって変わるため、最新の情報は各宿や観光協会で確認してから計画を立ててください。


画像: 熊野古道中辺路 近露王子((公社)和歌山県観光連盟 より引用)