
5月の熊野古道は「暑い」と「涼しい」が交互にやってくる
新緑が濃くなる5月は、熊野古道がもっとも歩きやすい季節のひとつです。ただ、服装選びは意外と迷います。
理由は、一日のなかでも場所と時間によって体感がかなり変わるから。開けた尾根や集落では日差しで汗ばむのに、杉や檜の林に入ると空気がひやりとする。標高のある区間では、朝夕に肌寒さを感じることもあります。
この記事では、気温の数字を追いかけるより、「日なた」と「木陰」、そして「朝・昼・夕」の変化を前提にした服装の考え方をご紹介します。
時間帯で考える、5月の着方
朝:少し肌寒いくらいで出発する
歩き始めは、薄手の長袖か、半袖に羽織りものを合わせるくらいがちょうどいいことが多いです。登りが始まると体はすぐに温まるので、出発時点で「ちょっと涼しいな」くらいが目安。厚着で出ると、序盤から汗をかいて後半に冷えやすくなります。
昼:汗を逃がせる素材で軽く
日が高くなる時間帯は、吸汗速乾性のあるTシャツやインナーが活躍します。綿100%は乾きにくいため、汗をかく人は化学繊維やウール混を選ぶと楽です。羽織りものは脱いでザックに入れ、すぐ取り出せる位置に。
夕方:下りと待ち時間の冷えに備える
歩き終えた後に汗が冷えると、バス待ちや参拝のときに体が冷えます。着替え用の一枚(薄手の長袖やフリース)を持っておくと安心です。
日差し・虫・にわか雨への「ひと工夫」
日差し対策
木陰が多い古道でも、開けた場所では5月の紫外線が意外に強く感じられます。帽子、サングラス、首元を覆えるタオルやバフがあると助かります。
虫対策
新緑の季節は山の生き物も活発になります。肌の露出を減らしやすい長ズボンや薄手の長袖、虫よけの用意がおすすめです。休憩で草むらに座り込まない、といった心がけも効果的です。
急な雨
5月は天気が安定する日が多い一方、下旬になると雨がちな年もあります。小さくたためるレインウェアは必携です。雨の日の考え方は、既存の「[熊野古道 雨 服装の考え方](#)」も参考にしてください。
足元と小物は季節を問わず手を抜かない
石畳や土の道は、乾いていても湿っていても滑りやすい場所があります。履き慣れた靴を基本にし、靴下は汗を逃がす素材で、予備を1足入れておくと快適です。
5月の服装チェックリスト
- 吸汗速乾のトップス(半袖または薄手の長袖)
- すぐ着脱できる薄手の羽織りもの
- 動きやすい長ズボン(虫・擦り傷対策にも)
- 帽子・サングラス・首元を覆うもの
- 小さくたためるレインウェア
- 着替え用の予備の一枚と靴下
まとめ
熊野古道の5月は、「脱ぎ着で調整できること」が快適さのカギです。朝は少し涼しいくらいで出発し、昼は汗を逃がし、夕方に備えて一枚を持つ。この流れを意識するだけで、新緑の古道を最後まで気持ちよく歩けます。天気予報と、歩く区間の標高を確認して、無理のない一日を過ごしてください。
画像: 熊野古道中辺路 大門坂((公社)和歌山県観光連盟 より引用)
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