熊野古道中辺路 高原

熊野古道の行き方を調べると、電車やバスの情報が多く出てきます。けれど「自由に動けるから車で行きたい」という人も多いはず。ここでは、車で行くときに意外と悩ましい 「歩き終わったあと、どうやって車まで戻るか」 を軸に、行き方を組み立ててみます。

車の熊野古道は「入口」より「出口」が大事

熊野古道は、ある地点から別の地点へ歩き抜けていく「線」の道です。出発地点に車を停めると、ゴールは別の場所。ここが、ぐるりと回って元の場所に戻れる普通のハイキングとの大きな違いです。

車で向かう場合は、「どこから入るか」より先に 「歩き終えた場所から、車までどう帰るか」 を決めておくと、当日の迷いがぐっと減ります。

車の人の「戻り方」3パターン

1. 往復する(行って、同じ道を戻る)

最もシンプルなのが、途中まで歩いて引き返す方法です。同じ道でも、行きは見上げていた景色が帰りは違って見えるのが古道の面白いところ。時間の読みやすさもあり、初めての人や、車を動かしたくない日に向いています。

2. 歩いて、バスやタクシーで車へ戻る

片道を歩き通したいなら、公共交通や地元のタクシーを組み合わせる方法があります。山あいのエリアは本数が少ない路線も多いため、運行状況は出発前に必ず最新の情報で確認を。「何時までに着けば帰りの足がある」という逆算ができると、気持ちに余裕が生まれます。

3. 車で行き来しやすい短い区間を選ぶ

峠の一部や、参拝地の近くの短い区間など、起点と終点が近いところなら移動の負担は小さくなります。半日だけ古道を味わいたい日には、こうした区間が頼りになります。

出発前に確かめたいこと

熊野らしい道中を楽しむコツ

熊野方面へは山あいの道を長く走ることが多く、カーブも続きます。到着してすぐ歩き始めるより、途中で休憩をはさんで体を整えてからのほうが、古道の一歩目が気持ちよく踏み出せます。

同乗者がいるなら、運転をこまめに交代できるよう話しておくのもおすすめです。帰りは歩き疲れているので、運転する人の負担を減らす段取りが大切です。

まとめ

熊野古道の車での行き方は、入口ではなく「戻り方」から決めるのが近道です。往復で味わうのか、バスなどを組み合わせて歩き通すのか、短い区間を選ぶのか。自分の体力と時間に合う戻り方が決まれば、行き方も自然に見えてきます。余白をもった計画で、熊野の道をのんびり歩いてみてください。


画像: 熊野古道中辺路 高原((公社)和歌山県観光連盟 より引用)