南紀勝浦温泉 忘帰洞

白浜温泉の楽しみ方は、宿の大浴場だけではありません。町に点在する「外湯」を歩いてつなぐと、同じ温泉地でも湯の表情がずいぶん違って見えてきます。

この記事では外湯めぐりの順番を「海に近い順」で考えます。主役は、太平洋に面した露天風呂・崎の湯です。

白浜の外湯めぐりは「湯と町を行き来する遊び」

外湯とは、宿の外にある共同浴場や日帰りで入れるお風呂のことです。白浜では、海辺の露天風呂から町なかの浴場まで、それぞれ雰囲気の違う湯があります。

めぐるコツは、全部に入ろうとしないことです。湯あたりしやすいので、1日2か所くらいを目安に、間に海辺の散歩やおやつを挟むと、ちょうどよい温泉旅になります。

崎の湯|岩場に波が寄せる、海と地続きの露天風呂

崎の湯は、岩場に打ち寄せる波のすぐそばで湯に浸かれる露天風呂です。湯船から水平線が近く、風や潮の香り、波の音がそのまま入浴の一部になります。

白浜の湯の歴史はとても古く、古い書物にも「牟婁の湯」として登場するといわれます。そうした古湯の流れを汲む場所として語られることが多く、湯に浸かりながら遠い時代へ思いをはせるのも、ここならではの楽しみ方です。

崎の湯を味わう3つのポイント

外湯の順番は「海から町へ」が気持ちいい

崎の湯を起点にするなら、最初に海辺の湯、次に町なかの湯という流れがおすすめです。

1. まず海辺で崎の湯:開放感のある湯で、旅の気分を切り替えます。
2. 次に町へ移動:白良浜の周辺には、のんびり歩ける通りと浴場があります。
3. 最後は静かな湯で締める:賑やかな湯のあとは、落ち着いた湯で身体をゆるめましょう。

逆に、先に町なかの湯に入ってから崎の湯へ向かう日は、夕方に合わせると、傾く日差しと海の色の変化を湯の中から楽しめます。

湯上がりは海辺をゆっくり歩く

崎の湯の近くには、広い岩盤の千畳敷や、夕日の名所として知られる景色が広がります。湯上がりに風を受けながら歩けば、火照った身体がほどよく落ち着きます。白良浜まで足をのばして、砂浜に腰かけて海を眺めるのもよいでしょう。

熊野古道を歩いた後なら、ここで一度「歩く旅」から「ゆるめる旅」へ切り替えるのもおすすめです。

入る前の心づもり

まとめ

白浜温泉の外湯めぐりは、湯を数える旅ではなく、海との距離を味わう旅です。崎の湯で波音に包まれ、町なかの湯で静かにほどけ、湯上がりの海辺を歩く。そんな一日の流れを、ぜひ自分のペースで組んでみてください。


画像: 南紀勝浦温泉 忘帰洞((公社)和歌山県観光連盟 より引用)