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七里御浜で出会うハマナツメという植物

熊野の海といえば、青い熊野灘と、どこまでも続く丸い小石の浜。その代表が七里御浜です。波の音を聞きながら歩く浜は気持ちよく、じつは海辺の植物を探す散策にも向いています。

なかでも注目したいのが、希少な海岸植物として知られるハマナツメです。この記事では、七里御浜の魅力とハマナツメの見どころ、歩くときの心得をまとめます。

七里御浜とは

七里御浜は、三重県熊野市から和歌山県の新宮方面へ、熊野灘に沿って長く続く砂利の海岸です。名前のとおり「七里(約28km)」と言われるほどの長さがあり、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に関わる熊野古道・浜街道とも縁の深い場所です。

足元は砂ではなく、丸くなった小石。歩くたびにザクザクと音がして、波が引くときには石が転がる独特の響きが聞こえます。初夏にはウミガメが訪れる浜としても知られ、自然の豊かさを感じられます。

ハマナツメってどんな植物?

ハマナツメはクロウメモドキ科のトゲのある低木で、暖かい地域の海岸近くに生える植物です。全国的に数が少なく、保護の対象として扱われることも多い希少種です。

名前の由来は「実の形」

いちばんの特徴は、秋ごろにつく平たい円盤状の実です。まわりに薄いつばのような広がりがあり、帽子のようにも見えます。ナツメに似た葉の雰囲気から名前がついたとされ、観察のおもしろさは実を見つけたときにぐっと高まります。花は小さく控えめなので、時期をずらして何度か訪れるのも楽しみ方のひとつです。

探すときのコツ

見られる場所や時期は年や環境で変わるため、「必ず会える」とは言い切れません。出会えたらラッキー、くらいの気持ちで歩くのが似合います。

浜歩きで守りたいマナー

希少な植物は、踏まれたり枝を折られたりするだけで大きな影響を受けます。

1. 植物には触れず、採取もしない
2. 決まった道や歩きやすい場所を歩く
3. ゴミは必ず持ち帰る
4. 浜の小石を持ち帰らない

歩く前には、天気や波の状況の確認も忘れずに。足元が不安定なので、歩きやすい靴がおすすめです。

まとめ

七里御浜は、景色を眺めるだけでなく、足元の自然にも目を向けると楽しみが広がる場所です。ハマナツメを探しながら、熊野灘の風と小石の音をゆっくり味わってみてください。静かに観察し、そっと見守る。それが、この海辺の自然を未来へつなぐ一歩になります。


画像: Shichirimihama-2 / 撮影: Yard / CC BY-SA 3.0(Wikimedia Commons より引用)