川湯温泉

距離ではなく「湯の回数」で組んでみる

熊野古道の1泊2日というと、「どこまで歩くか」から考えがちです。でも温泉をセットにするなら、「何回お湯に入るか」から逆算すると旅がぐっと楽になります。

今回の軸は、到着後・夜・翌朝の三度の湯です。歩く時間を欲張らず、お湯の時間を先に確保する。それだけで、2日目の足取りが変わってきます。

1日目:歩いたら、まず汗を流す

午前〜午後:歩くのは「宿に明るいうちに着ける量」

中辺路のように、熊野本宮方面へ向かう道は、本宮周辺の温泉郷(湯の峰・川湯・渡瀬)に宿が集まっています。ゴールを温泉地に置くと、歩き終えてすぐ湯に向かえるのが魅力です。

欲張って距離を延ばすより、明るいうちにチェックインできる区間で切り上げるのがおすすめです。山あいの日暮れは思ったより早く、焦って歩くとお湯の楽しみも薄れてしまいます。

一度目の湯:まず「ぬるめ・短め」

到着したら、荷物を置いてすぐ入浴。ここでは長湯をせず、汗と埃を流して脚をほぐすくらいに留めます。歩いた直後は体が熱を持っているので、熱いお湯に長く浸かるとのぼせやすくなります。

夜:食事のあとにもう一度、ゆるく

夕食後は、もう一度お湯へ。昼間の疲れが出てくる頃なので、ふくらはぎや足裏を意識して温めると、翌朝の脚が軽くなります。

気をつけたいのは次の3点です。

2日目:朝湯から始め、歩きは控えめに

三度目の湯は「出発前の儀式」

朝はゆっくり入る朝湯で、体のこわばりを確認します。ここで脚の張りが強いなら、2日目は無理に歩かず、参拝やバス移動を中心に切り替える判断もありです。

歩くなら短く、締めは参拝か散策で

2日目は、短い区間を歩くか、大社の参拝や温泉街の散歩で締めるのが心地よい組み方です。1日目で頑張りすぎず、2日目で取り返そうとしないのが、温泉セットの旅のコツです。

持ち物は「湯の時間」仕様に

日帰り入浴や共同浴場を使う場合は、利用できる日時や条件が変わることがあるので、事前に宿や施設へ確認しておくと安心です。

まとめ

熊野古道は「歩く」旅ですが、温泉があることで「回復する」旅にもなります。到着後・夜・翌朝の三度の湯を軸に置けば、無理のない1泊2日になります。お湯の時間を先に決めて、歩く距離はあとから足してみてください。


画像: 川湯温泉((公社)和歌山県観光連盟 より引用)