
森の湿り気が魅力の熊野古道ですが、梅雨から秋にかけては「ヒル」が気になるという声もよく聞きます。結論から言えば、[熊野古道](/articles/kumano-kodo-access-osaka-one-way-loop)のヒル対策は「足元から上へ入れない」ことが基本です。ここでは、歩く前に知っておくと気持ちが楽になる考え方をまとめます。
まず知っておきたい、ヒルの性格
山の中で出会うヒルは、地面や落ち葉、草の上で待ち、通りかかる人や動物の足元から取りつくことが多いといわれます。ヒルの多さは区間や年によって違い、古道のどこでも必ずいるわけではありません。ただ、雨のあとや湿った日、木陰の落ち葉が多い場所では、油断しないほうが安心です。
「出るかもしれない」と知って備えておけば、必要以上に怖がらずに歩けます。
対策は「入れない・つけない・早く見つける」
入れない:足首まわりを隙間なく
狙われやすいのは足元です。次のような点を意識すると、ずいぶん違います。
- 長ズボンを着て、裾は靴下の中に入れる、またはゲイターで覆う
- 靴下は足首より上まで長さのあるものを選ぶ
- 肌の露出が多い短パン、サンダルは避ける
見た目は少し無骨になりますが、石畳や下り坂での足首の保護にもなるので、一石二鳥です。
つけない:忌避剤は「足元中心」に
市販のヒル用忌避剤を、靴・靴下・ズボンの裾あたりに使う方法があります。使い方や使える場所は製品ごとに異なるので、必ず説明書を読んでください。一般的な虫よけと同じものとは限らないため、購入時にヒル向けと書かれているか確認しましょう。
早く見つける:休憩のたびに足元を見る
ヒルは吸いつかれても痛みを感じにくいといわれています。気づかないうちに血が出ていることもあるので、休憩のたびに靴・靴下・ふくらはぎ周りをざっと見る習慣をつけると安心です。
- 立ち止まる前に、足元を見て落ち葉の少ない場所を選ぶ
- 同行者がいるなら、背中や首まわりを見せ合う
- 下山後は靴を脱いで、靴下や裾の内側まで確認する
吸われてしまったときは、落ち着いて
見つけても慌てなくて大丈夫です。
- 無理に引っ張らず、爪やカード類の角などで皮膚と口の間をこすって外す
- 外したあとは、傷口を水できれいに洗い流す
- 血はしばらく止まりにくいことがあるため、清潔なガーゼなどで押さえる
なお、塩やライターの火は有効とされることもありますが、状況によっては逆効果になる場合もあります。判断に迷うときや、腫れ・かゆみが強いときは、医療機関に相談してください。絆創膏とガーゼは、小さなポーチに入れてザックの取り出しやすい場所に。
歩く前に決めておきたいこと
- 時期:湿気の多い季節は、とくに足元を固める
- 直前の天気:雨上がりは足元の草や落ち葉が濡れていて、気になる日になりやすい
- 最新の情報:区間ごとの状況は、現地の観光案内所や公式の情報で確認する
まとめ
ヒル対策は、特別な装備より「足首を覆う」「休憩ごとに確認する」という地味な積み重ねが基本です。備えがあれば、苔むした石畳や杉木立の静けさに、ちゃんと気持ちを向けられます。足元を整えて、熊野の森を安心して歩いてください。
画像: 熊野古道中辺路 大門坂((公社)和歌山県観光連盟 より引用)
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