熊野古道

山へは直行、帰りは港町へ

「熊野古道 快速バス」で調べる人の多くは、紀伊田辺方面から山の奥の熊野本宮へ、できるだけ楽に入りたい方ではないでしょうか。一方で「那智勝浦 マグロ ランチ」を探す人は、旅の食の楽しみを求めています。

この2つは、ひとつの旅にまとめるとちょうどよく収まります。行きは快速バスで山の中心へ直行し、帰りは海の町・那智勝浦でごちそうを食べるという流れです。この記事では、その組み立て方の考え方を紹介します。

快速バスを「移動の時短」ではなく「歩く時間を増やす道具」にする

熊野本宮への入口は、乗り換えが多くなりがちです。直行に近い快速バスが使えると、乗り継ぎの待ち時間が減り、そのぶん古道を歩く時間や参拝の時間にあてられます。

快速バスは実証運行として始まった経緯があり、運行日・時刻・予約の要否などは変わることがあります。計画を立てるときは、必ず運行主体の最新の案内を確認してください。ここで決めておきたいのは、次の2点だけです。

本宮を歩いたら、新宮を経由して海側へ

熊野本宮大社の周辺では、参拝や大斎原への寄り道、古道の一区間の散策など、山の空気をゆっくり味わえます。温泉郷の湯に浸かる時間をとるのもおすすめです。

帰りは来た道を戻るのではなく、本宮から新宮へバスで下り、JRで紀伊勝浦へというルートがあります。山から川沿いを抜け、少しずつ海が近づく車窓は、それだけで旅の締めくくりになります。

那智勝浦のマグロランチは「翌日の昼」に置く

歩いた日の夕方に港町へ着くと、飲食店の昼営業が終わっていることがあります。そこでおすすめなのが、勝浦で一泊し、翌日の昼にマグロを食べる組み方です。

昼食を旅の「ごほうび」として最後に置くと、前日の疲れも気持ちよく抜けていきます。マグロの丼や定食など、港町らしいメニューが並びますが、営業日や時間、メニューは店ごとに違います。お店選びは当日の案内を見て決めると安心です。

持ち物はこの3つで十分

山と海を一本の線でつなぐ

熊野の旅は、山の聖地と海の恵みが近いところが魅力です。快速バスで山へ素早く入り、歩いて、最後は海のマグロで締める。この流れなら、一度の旅で熊野らしさをしっかり味わえます。ダイヤの確認だけは出発前に済ませて、ゆとりのある旅程を組んでみてください。


画像: 熊野古道((公社)和歌山県観光連盟 より引用)