熊野古道

熊野古道の女子旅は、気の合う相手と「あれもこれも」と欲張りたくなる旅です。ただ、歩く距離に温泉、ごはん、写真撮影まで全部を同じ濃さで詰めると、夕方には足も気持ちも疲れてしまいます。おすすめは、半日ごとに「主役」を一つだけ決める組み立て方です。

主役が決まると、脇役が楽しくなる

たとえば午前の主役は「歩き」にします。そうすると、昼ごはんや写真は脇役になり、時間に追われません。逆に午後の主役を「温泉」にすれば、歩き足りなくても気持ちよく切り上げられます。主役以外は「できたらうれしい」くらいに構えておくと、予定が少しずれても楽しい旅のままです。

四つの要素の考え方

歩く:長さより「気持ちよく終われるか」

女子旅では、距離を稼ぐより、苔むした石畳や杉木立の空気を味わえる区間を選ぶ人が多いようです。短めの区間でも、立ち止まっておしゃべりしながら歩けば、十分に「古道を歩いた」実感が残ります。友達同士で歩く速さが違うときは、先頭を交代しながら、いちばんゆっくりの人に合わせましょう。

温泉:歩いたあとの「ご褒美」に置く

熊野には、湯の峰・川湯・渡瀬の三つの温泉をはじめ、個性の違うお湯が点在しています。歩いたあとに入る温泉は格別なので、午後の主役にするのがおすすめです。ゆっくり浸かれるよう、夕方に詰め込まず時間に余白を持たせてください。

ごはん:土地のものを一つだけ選ぶ

毎食「名物」を狙うと、お腹も予定もいっぱいになります。「今日はこれ」と決めて、土地らしいものを一食だけ味わうくらいがちょうどいいです。そのほかは軽く済ませたほうが、歩きも温泉も楽になります。

写真:撮る場所を先に三つ決める

石畳の坂道、杉の大木、朱色の社殿や大きな鳥居、滝の見える景色など、熊野には絵になる場所がたくさんあります。ただ、気づけばシャッターばかり切っていて、歩く時間が減ることもあります。事前に「ここだけは撮る」という場所を三つほど決めておくと、あとは景色に集中できます。参拝する場所では、まず手を合わせてから撮るのが気持ちのよい順番です。

一泊二日のゆるい組み立て例

歩く時間と写真の時間を別の半日に分けるだけで、気持ちにずいぶん余裕が生まれます。

友達と気持ちよく過ごす小さな約束

熊野古道は、頑張った人だけに開かれた道ではありません。主役を一つ決めて、歩く日も湯に浸かる日も「ちょうどいい」と思えるペースで過ごせば、帰り道にはまた来たくなる旅になるはずです。出発前には、運行や営業の最新情報を各公式サイトなどで確認しておくと安心です。


画像: 熊野古道((公社)和歌山県観光連盟 より引用)