荒船海岸

すさみ町は「通り過ぎる町」から「立ち寄る町」へ

白浜と串本を結ぶ国道42号を走っていると、ふと視界が開けて青い海が広がる場所があります。それが和歌山県南部のすさみ町です。大きな観光地に挟まれているため、つい通過してしまいがちですが、海岸線ドライブと穴場観光を同時に楽しめる、熊野エリアの隠れた寄り道スポットでもあります。

この記事では、町の景勝をまとめた「すさみ八景」を手がかりに、車で巡るときの考え方を紹介します。

すさみ八景とは?

すさみ八景は、すさみ町の海や山の風景を「八つの景色」として親しめるようにまとめたものです。黒潮が洗う岩礁、緑が迫る入り江、小さな島影など、町の自然の表情を知る入口になります。

具体的にどの場所が選ばれているかや、現地の案内表示、アクセスの状況は変わることがあります。出発前に、すさみ町の観光案内や公式の情報で最新の内容を確認しておくと安心です。

海岸線ドライブを楽しむ3つのコツ

1. 「全部回る」より「三か所で深呼吸」

八景と聞くと全部制覇したくなりますが、穴場観光の魅力は余白にあります。気になる景色を二、三か所に絞り、車を停めて波の音を聞く時間をつくると、ドライブがぐっと豊かになります。

2. 白浜側から南下して、海を左手に

白浜方面から串本方面へ南下すると、進行方向に対して海が左手に広がるルートになります。助手席の人も景色を楽しみやすく、同乗者との会話も弾みます。熊野旅行の前後に組み込めば、南紀ドライブの「間奏曲」としても使えます。

3. 夕方は早めに切り上げる

海沿いの道は、日が傾くと思った以上に暗くなります。景色が美しい時間帯ほど運転は慎重に。夕日は安全な場所に停車して楽しみ、薄暗くなる前に宿や次の目的地へ向かう余裕を持たせましょう。

寄り道で味わいたい、すさみの海の恵み

すさみ町は、疑似餌でカツオを釣り上げる「ケンケン漁」で知られる漁師町です。海辺の景色を眺めたあとは、地魚や郷土の味に出会う時間をプランに入れてみてください。山の恵みとしては「イノブタ」を使った料理も、町の名物として知られています。

なお、メニューの内容や提供時期は店舗や天候、漁の状況で変わります。食事を目当てにする場合は、事前の確認がおすすめです。

出発前のチェックリスト

まとめ|何もしない時間こそ、すさみの贅沢

すさみ町の海岸線ドライブは、派手な観光施設を巡る旅ではありません。八景を目安に車を止め、黒潮の青さと波の音に身をゆだねる、ゆったりした時間が魅力です。熊野古道や温泉の旅の合間に、ぜひ一度ハンドルを切って立ち寄ってみてください。


画像: 荒船海岸((公社)和歌山県観光連盟 より引用)